1998 Fiscal Year Annual Research Report
木造住宅類型別のライフサイクル木材消費量の比較検討
Project/Area Number |
10750455
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
橋本 清勇 京都大学, 工学研究科, 助手 (50273470)
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Keywords | 木造住宅 / 木材再利用 |
Research Abstract |
本研究は、約31万戸の木造住宅が現存するといわれる京都市を研究対象とし、新築から解体までの木造住宅ライフサイクルにおける「木材利用」に着目し、現状の調査・分析を通して、木造住宅が「エコ・ハウス」の具体的かつ持続可能な提案となり得るかどうかを検証する事を目的としている。本年度は、主として以下のような調査・研究を行った。 1. 木造住宅ライフサイクルにおける木造住宅の類型化と量的把握:住宅統計調査、京都市内での既存調査研究などを通して、「新築」、「修繕・改造」および「解体」される木造住宅の類型化と、量的分析を行う。具体的には、約31万戸(1993年時点)あるといわれる京都市の木造住宅について建設時期、建物類型(平面デザイン、外観)、建物構法、工法、などを把握した。 2. 木材再利用・解体技術と木材再利用の現状:既存研究・調査より現在行われている木造住宅解体の仕組みを把握し、木材再利用と住宅解体に関わる技術について整理するとともに、京都市を事例として木造住宅解体から発生する木材を再利用する可能性について検討を行った。 これらの知見より、今後の課題として、以下の点を挙げた。(1)木造住宅生産システムの実態把握:木造住宅生産を担っている大工・工務店について、分布状況・変化、組織構成・営業規模、住宅デザインという点について分析を行う必要がある。(2)京都市の木造住宅類型別木材使用量の把握:京都市の木造住宅の類型化を行うとともに、各木造住宅類型ごとに、新築、修繕・改造、解体される木造住宅の数量について試算する必要がある。
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