1998 Fiscal Year Annual Research Report
ゼオライト細孔内に拡散不可能な多環芳香族の一次粒子表面での反応と表面高機能化
Project/Area Number |
10750567
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
磯一田 隆聡 九州大学, 工学部, 助手 (70284544)
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Keywords | 触媒 / ゼオライト / 水素化分解 / 多環芳香族 |
Research Abstract |
近年、石油精製・石油化学工業ではゼオライトの高い固体酸性質を利用し、芳香族化合物を低分子化する水素化分解プロセス等の触媒として多量に使用している。特に反応基質分子の過剰な分解を抑制した高選択的反応プロセス開発の鍵は新規ゼオライトの開発にある。 ゼオライトの分子ふるい作用、及び高選択的触媒作用は、ゼオライト細孔径と比較して基質分子サイズが小さい場合に発現することは広く知られている。しかし前述のような重質油中に含まれるマクロ分子の反応では、ゼオライト細孔入口で立体規制を受けるため細孔内に拡散することが不可能である。即ち、マクロ分子はゼオライトの一次粒子外表面で分解反応が進行していると予想される。 本研究では従来触媒反応に寄与することが少ないと考えられているゼオライトの外表面に着目し、ゼオライト結晶を触媒担体上に薄膜化させ、その機能発現の技術確立を目的とする。 研究の成果は、現在築積中であり、平成10年に公表されたデータは無い。
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