1999 Fiscal Year Annual Research Report
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10750580
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Research Institution | Kanagawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
澤井 淳 神奈川工科大学, 工学部・応用化学科, 助手 (80288216)
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Keywords | 抗菌活性 / 酸化マグネシウム / 酸化カルシウム / 酸化亜鉛 / セラミックス / 死滅速度定数 / コンダクタンス法 / 殺菌効果 |
Research Abstract |
1.セラミックスの抗菌活性の速度論的解析:セラミックス粉末としてMgO、CaOを用いて、死滅速度定数および殺菌濃度指数を決定した。大腸菌の死滅過程は、一次反応速度式で表すことができ、濃度依存性を示す指標である殺菌濃度指数が求められた。また、MgOおよびCaOの死滅速度定数のアレニウスプロットからは、細胞膜の流動性が変化する温度域で、不連続になること見出し、細胞膜の流動性と抗菌活性が関連していることが分かった。 2.セラミックスの抗菌活性に及ぼす添加物の影響:セラミックス(MgO)の抗菌性に対する、各種添加物の影響を検討した。グルコースおよびマルトース、脂質とタンパク質は殺菌効果を減少させたが、多糖類である澱粉は、殆ど影響を及ぼさなかった。一方、金属イオン(Na,Ka,Ca)の存在は著しく殺菌効果を増大させたが、Mgのみその効果は認められなかった。 3.液相からのセラミックス微粒子の合成と抗菌活性評価(ZnOについて):液相合成により、形状・結晶性の異なるZnO粉末を合成し、その抗菌活性をコンダクタンス法により測定した。その結果、ZnOの形状および結晶性は殆ど抗菌活性に影響を与えず、焼成温度、粒径および比表面積に強く依存した。 4.セラミックス微粒子の混合物および固溶体の抗菌活性評価:ZnO-MgO、ZnO-CaOの混合物および固溶体の抗菌活性について、コンダクタンス法あるいはコロニーカウント法により検討した。その結果、ZnOにMgOあるいはCaOを混合/固溶させることにより、抗菌活性を大きく変化させることができ、殺菌効果の制御の可能性を示したが、固溶させた場合と混合させた場合の差異は殆どなく、効果の増大は認められなかった。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 澤井 淳: "Zn_<1-x>Ca_xO(x=0-0.20)固溶体粉末の黄色ブドウ球菌に対する殺菌作用におけるCa量xの効果"日本化学会誌. 1999(12). 827-830 (1999)
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[Publications] 澤井 淳: "Bactericidal Action of Calcium Oxide Powder"Trans. Mat. Res. Soc. Jpn.. 24(4). 667-670 (1999)
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[Publications] 山本 修: "抗菌活性に及ぼす酸化亜鉛粉末中の酸化カルシウム添加量の効果"日本セラミックス協会学術雑誌. 108(2). 156-160 (2000)
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[Publications] 山本 修: "コンダクタンス法による黄色ブドウ球菌に対するMgO-ZnO系粉末の抗菌特性の評価"無機マテリアル. (印刷中).
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[Publications] 山本 修: "Change in Antibacterial Characteristics with Doping Amount of ZnO in MgO-ZnO Solid Solution"J. Inorg. Mat.. (in press).
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[Publications] 澤井 淳: "Antibacterial Characteristics of Magnesium Oxide Powder"World J. Microbiol. Biotechnol.. (in press).
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[Publications] 澤井 淳: "Effect of Various Additives on Bactericidal Action of Magnesium Oxide Powder Slurry"Proceedings of the 4th International Conference on ECOMATERIALS. 587-590 (1999)