1998 Fiscal Year Annual Research Report
非芳香族化・再芳香族化を戦略とする多置換芳香環の新規構築法の研究
Project/Area Number |
10750612
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
黒星 学 岡山大学, 工学部, 講師 (30242316)
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Keywords | 2,5-シクロヘキサジエン / 電解塩基 / 電解酸化 / 電解酸 / ベンゾフラン-2-オン / ビシクロ[4.3.11-8-オキサ-6-ノネン-3-オン] / マイケル付加 |
Research Abstract |
4,4-ジアルコキシ-2,5-シクロヘキサジエノン1への電解塩基を利用した活性メチレン化合物のマイケル付加、ひきつづく分子内環化により、9,9-ジアルコキシビシクロ[4.3.1]-8-オキサ-6一ノネン-3-オン誘導体2および5-ヒドロキシベンゾフラン-2-オン誘導体3を効率良く合成できることを見つけた。出発原料である1は電解を巧みに利用することによって次のように合成できることがわかった。すなわち、1,4-ジアルコキシベンゼン4をメタノール中電解酸化することによって3,6-ジアルコキシ-3,6-ジメトキシ-1,4-シクロへキサジエン5を得た。アセトニトリル中過塩素酸リチウムを支持電解質として電解することによって生じる電解酸で化合物5を処理すると1がほぼ定量的に得られた。アセトニトリル中p-トルエンスルホン酸テトラエチルアンモニウムを支持電解質としてアゾベンゼンを電解すると電解塩基が発生し、これを用いて化合物1とアセト酢酸エステルとを反応させると分子間・分子内マイケル付加反応が連続して起こり、化合物2がほぼ定量的に得られた。また、同条件下1とマロン酸ジエステルとの反応ののち、生じたマイケル付加体を酸処理することによって化合物3が収率よく合成できた。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Manabu Kuroboshi: "Synthesis of 5-Substituted 4, 4-Disubstituted 2-Cyclohexen-1-ones by EG-Base Promoted Michael Addition of 4, 4-Disubstituted 2, 5-Cyclohexadien-1-ones" Synlett. 599-600 (1998)
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[Publications] Manabu Kuroboshi: "Electrochemical Re-generation of Chromium (II) . Alkenylation of Carbonyl Compounds" Synlett. 69-70 (1999)
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[Publications] Manabu Kuroboshi: "Ni/Cr/Al Multi-Metal Redox-Mediated Alkenylation of Aldehydes" Tetrahedron Letters. in press.