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1998 Fiscal Year Annual Research Report

リンゴ及びセイヨウナシ果実における機能性ポリフェノール類の消長とその制御

Research Project

Project/Area Number 10760017
Research InstitutionShinshu University

Principal Investigator

濱渦 康範  信州大学, 農学部, 助手 (90283241)

Keywordsリンゴ果実 / セイヨウナシ果実 / ポリフェノール / カテキン / プロシアニジン / 抗酸化活性 / 発育中 / 貯蔵中
Research Abstract

リンゴの果肉の抗酸化能に関わるカテキン類,プロシアニジン類および数種の主要フェノール物質を比色法,TLC法およびHPLC法により分析し,果実の発育中および貯蔵中の含量・組成の変化を調べるとともに,果肉抽出物および画分の抗酸化活性を調べた.また,数種のセイヨウナシ果実についてポリフェノール含量を比較した.
1. リンゴ‘つがる'および‘ふじ'の両品種の果肉のポリフェノール成分はプロシアニジンポリマーが最も多く,酢酸エチルで抽出されるフェノール物質においては,主要な成分はクロロゲン酸,(+)-カテキンおよび(-)-エピカテキン,プロシアニジンオリゴマーおよびフロリジンであった.1果当たりでのカテキン・プロシアニジン類の含量は果実の発育に伴い増加し,カテキン単量体およびプロシアニジンオリゴマー含量は果実発育中期に多くなり,以降,成熟期にかけて減少したが,ポリマーについては成熟期まで増加する傾向が認められた.
2. リンゴ果肉抽出物の抗酸化活性は,等濃度の標準(-)-エピカテキン溶液のそれと同程度であった.低分子画分と高分子画分の活性は,測定系によって抗酸化活性の優劣が若干異なった.
3. 5℃で貯蔵したリンゴ‘つがる'果実において,総ポリフェノール含量,カテキン類,二量体のプロシアニジンおよびプロシアニジンポリマーの含量が増加したが,三量体と四量体の総量は減少し,消失した.
4. セイヨウナシ果実の中では‘ゼネラルレクラーク'と‘シルバーベル'のポリフェノール含量が比較的多く,‘バートレット',‘マルゲリットマリーラ'および‘ラフランス'はそれらの半分以下の含量であった.また,各品種ともに総ポリフェノールの40〜60%をカテキン・プロシアニジン類が占めた.

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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