1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10770039
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
岡本 安雄 京都大学, 医学研究科, 助手 (80293877)
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Keywords | エンドセリン受容体 / 脱感作機構 |
Research Abstract |
本年度、申請者はエンドセリンA受容体(ETA)の細胞内移行経路およびその調節機構を検討した。まず、ETAの細胞内移行経路を明らかにする目的で、ETAの細胞質内アミノ末端部位にmycを挿入したETA(myc-ETA)を安定発現させたCHO細胞株を用いて、以下の実験結果を得た。ET-1刺激により、ETAがカベオラを介して、細胞内へ移行した、ETAのアンタゴニスト刺激では、ETAは細胞内へ移行しなかった、ET-1刺激により、ETAと共にカベオラに特異的に存在する蛋白質カベオリンも細胞内へ移行した、カベオリンを細胞内へ移行させる薬物で細胞を処理すると、ETAの細胞内移行に変化は見られないが、利用する経路がカベオラからクラスリン被覆小胞に変化した。以上の結果から、CHO細胞において、ETAの細胞内移行はアゴニスト依存性であること、ETAの細胞内移行経路はカベオラがdefault pathwayであること、ETAのカベオラを介する細胞内移行にカベオリンが必要であること、ETAはカベオラもクラスリン被覆小胞も両方利用できることが明らかになった(投稿準備中)。さらに、申請者は、ETAの細胞内移行におけるETAの細胞質内カルボキシル(C)末端部位の役割を明らかにする目的で、myc-ETAの細胞質内C末端部の383番目までを削除した受容体(myc-Δ383)を安定発現させたCHO細胞株を用いて、以下の実験結果を得た。myc-Δ383はリガンド結合能はmyc-ETAと同様であるが、G蛋白質(Gq,Gs)との共役、ET-1によるリン酸化および細胞内移行が完全に失われた。以上の結果から、ETAの細胞質内C末端部位はETAの細胞内移行、G蛋白質との共役およびリン酸化に必要であることが明らかになった。来年度はETAの細胞内移行にどのsignalingが必要であるのか、受容体のどの部位が必要であるのかを検討する。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Yasuo Okamoto: "Posttranslational modifications of endothlin receptor type B" Trends in Cardiovascular Medicine. Vo1.8. 327-329 (1998)
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[Publications] Yasuo Okamoto: "Cysteine residues in the carboxyl terminal domain of the endothelin-B receptor are required for coupling with G-proteins" Jonrnal of Cardiovascular Pharmacology. Vo1.31. S230-S232 (1998)
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[Publications] Yasushi Iwamuro: "Activation of three types of voltage-independent Ca^<2+> channel in A7r5 cells by endothelin-1 as revealed by a novel Ca^<2+> channel blocker LOE908" British Journal of Pharmacology. Vo1.126. 1107-1114 (1999)
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[Publications] Xiao-Feng Zuang: "Role of nonselective cation channel as Ca^<2+> entry pathway in endothelin-1-induced contraction and their suppression by nitric oxide" European Journal of Pharmacology. Vo1.352. 237-245 (1998)
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[Publications] Hiroshi Hasegawa: "Purification of a novel endothelin-converting enzyme specific for big endothelin-3" FEBS Letter. Vo1.428. 304-308 (1998)