1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10770143
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
野田 敏司 東海大学, 医学部, 助手 (10297260)
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Keywords | HIV遺伝子産物 / gp160 / アポトーシス / カルモデユリン / カルシウム / カルシニューリン / ミトコンドリア / 膜電位 |
Research Abstract |
CD4^+細胞にHIV-gp160を発現させると、細胞内にgp160が蓄積してsigle cellレベルで細胞死が誘導される。いの機序を検討したところ、1)この細胞死は細胞内Ca2^+上昇を伴うアポトーシスであり、2)gp160がカルモヂュリンと会合することによって、そのエフェクター作用が誘導されることを見い出した(J.Virol.72:6574-6580,1998)。 次にこの細胞死の誘導機序を解明するため、gp160発現後の細胞内動態を詳細に解析した。その結果、gp160の発現にともなって、ミトコンドリア(mt)外膜の破損が生じ、ミトコンドリア外へのチトクロムc(Cyt-c)の放出が認められた。またそれにともなって、ミトコンドリア膜電位の低下も観察された。 これらの事実から、カルモヂュリンと会合したgp160が、何らかの機序によってmt外膜を破壊、そしてCyt-cの放出およびmt膜電位の低下による一連のカスパーゼ経路を活性化し、その結果細胞死が惹起されていることが強く示唆された。現在このmt外膜の破壊がいかなる機序によってなされているのかについて、より詳細な検討を行っている。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 野田 敏司: "T細胞レセプターシグナリングと膜脂質マイクロドメイン"臨床免疫. 31. 190-196 (1999)
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[Publications] Sawamura, S: "The role of intestinal bacterial flora in the tuning of the T cell repertoire"Immunobiology. 201. 120-132 (1999)
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[Publications] Kosugi, A: "Translocation of tyrosine-phosphorylated TCRζ chain to glycolipid enriched membrane domains upon T cell activation"Int.Immunol.. 11. 1395-1401 (1999)
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[Publications] Okada, K: "Nitric oxcide increases the amount of murine cytomegalovirus DNA in mice latently infected with the virus"Arch.Virol. 144. 2273-2290 (1999)
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[Publications] 野田 敏司: "GVHDにおけるサイトメガロウイルス再燃の機序"Annual Review 免疫 2000. 243-248 (1999)
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[Publications] 野田 敏司: "経口免疫寛容誘導マウスパイエル板細胞の免疫学的機能"無菌生物. 29. 77-78 (1999)