1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10770181
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Research Institution | Hiroshima Prefectual College of Health and Welfare |
Principal Investigator |
吉川 ひろみ 広島県立保健福祉短期大学, 作業療法学科, 助教授 (00191560)
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Keywords | 障害者 / 日常生活活動 / 評価 |
Research Abstract |
障害者の日常生活活動の認識と質の評価法を確立するために、海外で利用されている既存の評価法であるカナダ作業遂行測定(COPM)と運動とプロセス技能評価(AMPS)が日本でも有用であるかどうかを検討した。 COPMについては、講習会を実施し、参加者がそれぞれの実践で使用できるよう問い合わせに応じたり、資料などを提供した。市内の機能訓練教室及びデイケアに通所している慢性期の在宅障害者を対象にCOPMを実施し、評価法としての信頼性を検討した結果、高い再テスト信頼性が確認された。講習会参加者などCOPMの方法を理解している作業療法士を対象に日本での使用の際の利点と問題点について郵送調査を行った。その結果、COPMは在宅障害者自身が日常生活上の問題をどのようにとらえているかを知る有用な評価方法であり、対象者中心の実践を可能にする手段であるという利点とともに、現状のサービス形態で用いるには30分の評価時間を捻出することの困難さや、日本人のタテ型の人間関係やサービス受益者の受動的態度がCOPMを使用する際の問題点として指摘された。文化的背景とCOPMの利用について他の研究者とディスカッションした。 AMPSについては、複数の認定評価者によって評価を行い、活動の遂行の様子をビデオ撮影し、評定基準の誤差を検討した。またAMPSの日本での利用における問題点についてディスカッションした。
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