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1998 Fiscal Year Annual Research Report

急性肺損傷におけるアポトーシスの意義に関する研究

Research Project

Project/Area Number 10770266
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

川崎 雅之  九州大学, 医学部, 助手 (90264051)

Keywords急性肺損傷 / アポトーシス / 好中球
Research Abstract

好中球
急性肺損傷における好中球からのFas ligandの発現について検討した。好中球は、restingの状態でもFas ligand mRNA、および蛋白を発現しているが、PMAによる刺激によって、dose dependentにFas ligandの発現は増強し、その発現は6時間後が最大であった。Ca^<2+>,EGTA,fMLPは、その発現に影響を与えなかった。Fas ligandは、細気管支に対してアポトーシスを誘導するだけでなく、サイトカイン産生誘導など炎症の増悪に関与する可能性があり、急性肺損傷の際に集族する好中球がFas ligandを発現することは、肺損傷におけるFas ligandの重要性を示唆していると考えられた。
急性肺損傷
ICRマウス(20g)にLPS(30mg/kg)を経静脈的に投与した。caspase inhibitorとしてZ-VADをLPS投与前後に計0.55mg/mouseを経静脈投与した。
TUNEL染色では時間の経過とともに陽性細胞の有意な上昇を認めた.電顕では,血管内皮,肺胞I型細胞及びII型細胞にもアポトーシスの所見を認めた.肺組織のcaspase活性は一過性のcaspase-1活性の上昇,時間経過に比例したcaspase-3活性の上昇を認めた.Z-VAD併用により,TUNEL陽性細胞の有意な減少,caspase活性の有意な低下を認め,マウスの生存はLPS単独投与群に比べ有為に延長した.LPS投与によりin vivoにおいて血管内皮,肺胞上皮にアポトーシスが引き起こされ、これが急性肺損傷の成因に関与している可能性,アポトーシスの抑制によりこの肺損傷が軽減される可能性が示唆された。

URL: 

Published: 1999-12-13   Modified: 2016-04-21  

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