1999 Fiscal Year Annual Research Report
立体高速動画像解析による心筋細胞内の空間的時間的Ca^<2+>動態と収縮の関連性研究
Project/Area Number |
10770329
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Research Institution | Kawasaki Medical School |
Principal Investigator |
末綱 竜士 川崎医科大学, 医学部, 講師 (60235835)
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Keywords | chick embryos / cultured cardiac myocytes / Ca^<2+> transient |
Research Abstract |
培養心室筋細胞における収縮性の変化要因について検討した。ニワトリ胚より得た培養心室筋細胞の収縮における細胞短縮曲線を、細胞像のvideo信号をwidth analyzer C3160で解析することによって求めた(時間分解能20msec、空間分解能0.2μm)。12日卵胚から得た培養心室筋細胞(12日卵細胞)の細胞外刺激による細胞短縮量はryanodine(25μM)によって30%抑制され、その効果は濃度依存性であった(10^<-7>〜10^<-5>M)。さらに、弛緩相の延長がみられた。同じく19日卵細胞は70%抑制された。これに対して、5日卵細胞では自発収縮の場合を除いては抑制効果が無かった。また、fura 2-AMを用いた蛍光法によって検出したCa-transientにおいては12日卵の場合ryanodineによる下降相の延長が生じたが、5日卵細胞ではみられなかった。加えて、培養時に一定方向に伸展負荷を与えた場合(6.3%,0.5Hz,24時間)、伸展方向に沿って紡錘形となる形態変化が認められた。以上のデータによって、ニワトリ胚を材料とする培養心室筋細胞のryanodineに対する感受性は発生の進行に伴って亢進しているという結果が得られ、ニワトリ胚心室筋は、発生の進行に伴ってSRが発達し、SRからのCa^<2+>の放出、再取り込みが増大すると結論づけた。
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Research Products
(1 results)