1998 Fiscal Year Annual Research Report
CTGリピート増幅を欠く筋強直性ジストロフィーにおける下流遺伝子発現異常の証明
Project/Area Number |
10770358
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
津留 智彦 自治医科大学, 医学部, 助手 (90296111)
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Keywords | 筋強直性ジストロフィー / 筋緊張性ジストロフィー / MtPK遺伝子 / MDPK遺伝子 / DMAHP遺伝子 / 発現異常 / 分子遺伝学 |
Research Abstract |
1. CTGリピート伸長のない筋強直性ジストロフィー患者におけるMtPK遺伝子の異常解析 (1) CTGリピート伸長のない筋強直性ジストロフィー患者から採血し、Lymphoprep^<TM>(NYCOMED)を用いてリンパ球を分離し、一部はEBウイルスで株化し、保存。 (2) 分離した患者リンパ球のペレットからEDTA-SDS法によりゲノムDNAを抽出。 (3) PCR法により、MtPK遺伝子のエクソンの全配列を増幅。 鋳型として(2)で抽出したゲノムDNA(1μg)をもちい、酵素はTaKaRa Taq(2.5u)、プライマーはGenome Data BaseのMtPK遺伝子塩基配列から、12エクソンをそれぞれを増幅するように決定し、(株)サワデーに委託して合成。 PCR反応は、すでに有していた、Gene Amp PCR system^<TM>(PERKINELMER)を使用。 それぞれのPCR産物の1/10量をエチジウムブロマイド入り1%アガロースゲル(SEAKEM,FMC)に泳動し、PCR産物の合成を確認。 (4) PCR産物の塩基配列の決定 自動シークエンサーはすでに有していたALF Express^<TM>DNA Sequencer(Amersherm)を使用。 シークエンス反応はThermo Sequenase fluorescent labelled primer cycle sequencing kit with7-deaza-dGTPを用い、キットのプロトコールに従った。 現在、シークエンス進行中であるが、現時点ではCTGリピート伸長のない筋強直性ジストロフィー患者のMtPK遺伝子に欠失、点変異の存在は検出されていない。 2. 筋強直性ジストロフィー患者におけるDMAHPの発現解析 (1) 抗ヒトDMAHP抗体を作成中。
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