1998 Fiscal Year Annual Research Report
日本におけるヒルシュスプルング病の病型と遺伝子変異の相関,新しい原因遺伝子の同定
Project/Area Number |
10770360
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
野崎 靖之 自治医科大学, 医学部, 助手 (90281295)
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Keywords | ヒルシュスプルング病 / RET / ET3 / EDNRB / Mash1 / MITF / Hoxa-4 |
Research Abstract |
1. ヒルシュスプルング病患者における既知の遺伝子変異の検出 (1) ヒルシュスプルング病家族性,孤発例、ヒルシュスプルング病を合併したワールデンベルグ症候群の患者よりリンパ球を採取し株化し,DNAを抽出した. (2) ヒルシュスプルング病弧発例、ヒルシュスプルング病を合併するワールデンベルグ症候群においてRET,ET3,EDNRBの各エクソンをPCRで増幅し,PCR-SSCP法で変異のスクリーニングを行ったが、変異は検出できなかった。 (3) ヒルシュスプルング病弧発例、ヒルシュスプルング病を合併するワールデンベルグ症候群においてRET,ET3,EDNRBのへテロの変異を検出するために、サブクローニングすることなくゲノムから各エクソンをPCRで増幅し、シークエンサー(ALF EXPRESS,Pharmacia Biotec)を用いて塩基配列を決定したが、変異は検出できなかった。 2. 今後の研究計画 (1) ヒルシュスプルング病患者における既知の遺伝子変異を検出する. 特にヒルシュスプルング病を合併するワールデンベルグ症候群に関して、PCR-SSCP,ダイレクトシークエンスによる現行の方法で変異が検出できなかったことから、方法論の問題による検出感度の限界の可能性も考えられるため、各エクソンをサブクローニングし、塩基配列を決定し変異の有無を検討する。 (2) ヒルシュスプルング病患者における未知の遺伝子変異の検索 遺伝子変異が検出されていない患者において,ヒトMash1遺伝子,bHLH型の転写調節遺伝子であるMITF,ホメオボックス遺伝子群のHoxa-4の各エクソンをPCR-SSCP法にて変異の有無を検討する.
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