1998 Fiscal Year Annual Research Report
インターロイキン13レセプターの構造とシグナル伝達機構の検討
Project/Area Number |
10770513
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
村田 興 横浜市立大学, 医学部, 助手 (30295521)
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Keywords | 遺伝子治療 / アデノウイルスベクター / イムノトキシン / インターロイキン 13 |
Research Abstract |
今回、われわれはIL-13-toxinの適応を拡大するため、アデノウィルスベクターをもちいて、IL-13-toxin抵抗性のガン細胞にIL-13Rα鎖遺伝子を導入し、発現させることでIL-13-toxinに対する感受性を上昇させることを試みた。 研究の方法:IL-13Rα鎖遺伝子をアデノウィルスシャトルベクター、pCMV-SV2+のNotl siteに組み込むため、両端にNotl siteをもつcDNA Oligoを合成した。増幅したcDNAをNotiで消化したのちpCMV-SV2+へ組み込み、pCMV-IL-13RαをAd5由来のアデノウイルスベクター、pJM17とともにリン酸カルシウム法で293細胞にトランスフェクトした。トランスフェクト後14日目で293細胞の一部にCytopathic effectを確認した。細胞を培養液ごと回収したあとFreeze&sawを3回行ってから-80℃へ保存し、また一部の上清を新しい293細胞へ感染させた。最終的に15cmディシュ40枚分の293細胞に感染させたあと、Freeze&sawを3回行ってウイルスを抽出し、CsCl超遠心法で濃縮した。 研究の成果二作成したAd-IL-13Rのtiterは1×10^<10> pfu/mlと十分なものであった。アデノウイルスの感染効率の高い樹状細胞に感染させ、IL-13Rの発現をFACSで確認したところ30-70%の細胞でIL-13Rの発現を確認した。現在、IL-13-toxinに対する感受性増強効果の有無を種々の癌細胞株を用いて検討中である。
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