1999 Fiscal Year Annual Research Report
インターロイキン13レセプターの構造とシグナル伝達機構の検討
Project/Area Number |
10770513
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
村田 興 横浜市立大学, 医学部, 助手 (30295521)
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Keywords | インターロイキン13 / シグナル伝達 / Yeast Three hybrid法 |
Research Abstract |
IL-13Rα'の細胞内ドメインのリン酸化チロシンに結合する蛋白質を得るためYeast ThreeHybrid法でスクリーニングを行い、IL-13Rα'に結合する未知の遺伝子c28をクローニングした。c28はYeast Three-hybrid及びYeast Two-hybridどちらの実験系でもIL-13Ra'と結合した。またチロシンリン酸化は必要ないことがわかった。c28はBLAST searchの結果ドイツのグループがそのcDNAの部分配列を報告したDKFZp434のC末部分とDNAレベルで100%一致していることが判明した。この蛋白に関しては詳細は不明だがドメインサーチでc末にCoiled-Coilをもち(この部分でIL-13Rと結合すると推測される)、また核移行シグナルをもつことがわかった。またわれわれはヒト組織mRNAをブロッティングしたメンブレン(Clontech社製およびTOYOBO社製)を用いたノーザンブロッティング法でc28の組織分布を検討した。c28は4.5kbおよび2.5kbのmRNAをもち、ubiquitousに発現しているがとくにTestisで強いシグナルが認められた。我々はその全長をクローニングするべくヒト胎児肝cDNAライブラリ(1Trip1EX/CLONTECH)を用いて、バックスクリーニングをおこなったが、N末をクローニングすることができなかった。次にヒトtestis-cDNAライブラリから5'-RACE-PCR法をもちいてN末のクローニングを行い、ほぼ全長と思われるmRNA2.2kBのクローニングに成功した。現在、クローニングした新規遺伝子c28の性質を解析中である。
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