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1999 Fiscal Year Annual Research Report

IgA関連腎炎におけるT細胞レセプターVβ陽性細胞の関与についての検討

Research Project

Project/Area Number 10770524
Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

室 かおり  筑波大学, 臨床医学系, 助手 (60301082)

KeywordsIgA腎症 / T細胞レセプターV3陽性細胞
Research Abstract

IgA腎症の発症におけるT細胞レセプター(TCR)Vβ陽性細胞の関与を明らかにするために,IgA腎症およびIgA関連腎炎(紫斑病性腎炎,MRSA感染後腎炎)におけるリンパ球サブセット,とくにTCRVβ陽性細胞の選択性を末梢血および腎組織において検討した.
昨年度の検討の中で,FACScanを用いた3カラー解析による末梢血リンパ球のTCRVβ陽性細胞の測定では,IgA腎症群は正常対照群と比較してTCRVβ5.3およびTCRVβ-8の使用が有意に高率であることがわかった.今年度は,腎生検により得られた腎組織を用い,腎間質組織浸潤細胞において,とくにその表面抗原に関する検討を行った.IgA腎症症例38例の光学顕微鏡による解析では,メサンギウム細胞増殖の程度が軽度13例(34%),中等度17例(45%)であった.腎間質浸潤細胞は,27例(74%)が軽度で,6例(16%)が中等度であった.間質浸潤細胞の多くは免疫組織染色によりCD3陽性細胞であることがわかった.さらに,腎間質浸潤細胞のTCRVβ抗体による免疫組織染色では,末梢血リンパ球のTCRVβ5.3陽性細胞数と,腎間質浸潤細胞のTCRVβ5.3陽性細胞数の間に相関があり,さらに3年間の観察時点で血清クレアチニンが1.5倍以上になった症例(腎機能進行群)ではそうでない群(腎機能安定群)と比較して,腎間質浸潤細胞のTCRVβ5.3陽性細胞数およびTCRVβ8陽性細胞数が多い傾向にあることがわかった.
以上より,特定のTCRVβ陽性細胞の血中および腎組織中の増加が,IgA腎症の発症および進展に関与していることが示唆された.

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] K MURO,et al.: "The usage of variable regions of the human T cell receptor in patients with IgA nephropathy"Nephrology. 4. A46 (1998)

URL: 

Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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