1998 Fiscal Year Annual Research Report
副腎皮質刺激ホルモン受容体遺伝子の組織特異的転写調節機構の解明
Project/Area Number |
10770553
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
清水 力 北海道大学, 医学部・附属病院, 助手 (00292029)
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Keywords | 副腎皮質刺激ホルモン / 転写因子 / 遺伝子 / 組織特異性 |
Research Abstract |
副腎皮質刺激ホルモン受容体(ACTH-R)遺伝子の第一エクソンをプローブとして、NIH3T3細胞より作製したゲノムライブラリーをスクリーニングすることにより得られたファージクローンをマッピングした。プローブ配列を含むDNA断片(EcoRI/SacI0.8kb)およびその直上流に位置するDNA断片(EcoRI/EcoRI2.2kb)に関して塩基配列決定し、並行して、マウス副腎より得たmRNAを鋳型にプライマー伸長法を施行した。その結果、124bpに亘り4つの転写開始点が存在すること、塩基配列決定により得られた情報と併せ、いづれの転写開始点上流にもTATA box,、GC boxおよびCAAT配列は存在しないことを明らかにした。 次に、第一エクソンと転写開始点上流約2kbを含むDNA断片に関して、5'側DNAを欠失させた種々の長さをもつDNA断片を作製し、レポーター遺伝子としてルシフェラーゼ遺伝子を有するベクターに挿入し、遺伝子導入実験を行った。導入細胞として、マウス副腎細胞株であるY-1細胞と対照としてマウス線維芽細胞株であるNIH3T3細胞を用いた。予備実験結果から最下流転写開始点上流195bp内に副腎特異的発現調節領域が存在することが明らかになった。また、最下流転写開始点上流195bpに関して、さらに詳細に欠失変異体導入ベクターを作製し、ルシフェラーゼ活性を検討したところ、最下流転写開始点上流62bp内に最小プロモーター領域が存在すること、5'上流から2つの転写開始点の近接領域にはプロモーター活性を有さないことが判明した。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] C,Shimizu et.al: "Giantcellgramuloma tous hypophysitis with remarkable uptake in gallium t7 scintigraphy" Clin.Endocrinol. 49. 131-134 (1998)
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[Publications] C,Shimizu et.al: "A rare case of acromegaly associated with pachydermopeviostosis" J.of Endocrinol Invest. (In press).
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[Publications] 久保光正: "ヒト副腎皮質刺激ホルモン受容体遺伝子の5'非翻釈領域の解析" SCTH related peptides. 9. 33-39 (1998)
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[Publications] 清水 力: "Overseas・γプチン;肥満のみにとどまらないその重要性" プラクティス. 15・4. 415-419 (1998)