1999 Fiscal Year Annual Research Report
ステロイド産生組織および副腎皮質三層の発生分化の分子機構
Project/Area Number |
10770555
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
竹森 洋 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (90273672)
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Keywords | 副腎球状層 / ZOG / Pref-1 / 分化 |
Research Abstract |
ZOGは副腎皮質球状層に特異的に発現している遺伝子として単離したものである。ZOGタンパクに抗体を利用した組織化学的手法により、ZOGの発現は副腎皮質の層形成(分化)に伴って抑制されることをみいだした。本研究では、ステロイドホルモン産生組織の発生と分化の過程におけるZOGの遺伝子発現機構の解明を目的とし、ZOG遺伝子のプロモター領域の解析および転写調節に関与する領域を同定を試みた。 単離ラットのZOGゲノムを5'端より順次欠失させた複数のレポター遺伝子を構築し、副腎皮質球状層由来細胞株および非副腎由来細胞株にそれぞれ導入し、両細胞間でレポター活性に差をもたらす領域を同定した。同定した特異的領域を非特異的プロモターの上流に導入し転写活性を検討した結果、転写開始点から-76/-47に位置するGCGTGGGCGTGGGCGG配列が副腎球状層特異性に関していることが明らかとなった。一方、この配列に結合する転写因子をゲルシフト法を用いて検索した結果、Sp1やEgrファミリーに属する転写因子が配合し転写を活性化させることが明らかとなった。しかしながら、Sp1やEgrの発現は細胞特性を示さないため、未知なる因子がさらにこの領域に結合する事によって細胞特異性を発揮していることが予想された。そこで、この領域に細かく変異を導入し転写活性と未知なる因子との結合活性の相関を検討した結果、特異的に活性化される最小単位の配列を決定することができ、さらにその配列に結合するタンパクが副腎球状層に由来する細胞にいおてのみ存在することを明らかにできた。今後、この新たな因子を精製同定することにより、副腎球状層の特異性および副腎皮質形成機構を解明できるものと期待される。
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[Publications] H.Takemori et al.: "Characterization of proximal element in the rat Pref-1(ZOG) gene promoter"Molecular Steroidogenesis. 209-212 (2000)
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[Publications] Z.Wang,H.Takemori,et al.: "Cloning of a novel kinase (SIK) of the SNF1/AMPK family from high salt diet-treated rat adrenal"FEBS Lett. Vol.453. 135-139 (1999)
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[Publications] M.Okamoto,H.Takemorim et al.: "Implication of ZOG protein zona glomerulosa-specific protein in zone development of the adrenal cortex"Endocrine Research. Vol.24. 515-520 (1998)
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[Publications] S.K.Halder,H.Takemori et al.: "Cloning of a membrane-spaning protein with epidermal growth factor-like repeat motifs from adrenal glomerulosa cells"Endocrinology. vol.139. 3316-3328 (1998)
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[Publications] H.Takemori et al.: "Identification of functional domains of rat intestinal phospholipase B/lipase. Its cDNA cloning, expression, and tissue distribution"J.Biol.Chem.. vol.273. 2222-2231 (1998)