1999 Fiscal Year Annual Research Report
膵ランゲルハンス島(ラ島)移植後の血管再構築に影響を及ぼす因子に関する検討
Project/Area Number |
10770565
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
小川 よし司 弘前大学, 医学部, 助手 (30281926)
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Keywords | 膵ランゲルハンス島 / 移植 / 血管新生 |
Research Abstract |
1.ランゲルハンス島(以下ラ島)移植における血管新生過程についてラットを用いて検討を行った。 2.同種同系ラ島移植における経時的変化を組織学的に検討したが、その結果移植後24時間から72時間では、移植ラ島内の血管構築は完成していなかった。移植7日目では、移植片内に実体顕微鏡下でも同定できる細小血管を認め、組織学的にも多数の血管内皮細胞を認め、血管増生が活発であることが示唆された。移植14日目では、組織学的に血管再構築が完成されていた。 3.糖尿病状態のレシピエントに対する移植では、正常血糖下での移植と異なり、血管再構築途中での出血や血腫が観察された。 4.ラ島移植においてニコチン酸アミドがラ島生着に有効であったことから、ニコチン酸アミドが高血糖下での血管再構築障害を予防できるかどうか検討したが、無効であった。
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