1998 Fiscal Year Annual Research Report
新しいアデノウイルスベクターを用いた大腸癌肝転移に対する免疫遺伝子療法の確立
Project/Area Number |
10770591
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
徳原 秀典 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (80276279)
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Keywords | p53導入アデノウイルス / IL-12 / GMCSF / Apoptosis / CTL |
Research Abstract |
各種サイトカイン(IL-12,GMCSF)遺伝子を導入したp53導入アデノウイルスの作製に尽力している段階であるが、実験段階に使用できうる精度のベクターが現在のところ得られていない状況である. マウス大腸癌株(CT26)をマウスの脾に注入し脾静脈を介した肝転多モデルを作製、あらかじめ治療のため皮下に脾臓をつりあげておく.micrometastasisを起こしているとされる4-5日めに、コントロール群としてウィルス作製時に用いるVero細胞上清を,治療群として各種遺伝子変異型ウイルスを直接腫瘍内に注入する.4週後にsacrificeし,肝転移の度合いを評価する.現在in vivoでの手技的精度を一定化させるべく,このプロトコールを変異型ヘルペスウイルスG207にて繰り返しており,有意差はでないもののウイルス群で肝転移が抑制される傾向が認められている. また別に,腫瘍内でのウイルス発現,サイト力イン発現,免疫反応を検討するための各種免疫組織化学染色,アイソトープを川いたCTI活性の測定の精度を上げるための予備実験を積み重ねている段階である.
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