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1998 Fiscal Year Annual Research Report

肺の外科的疾患におけるサイトカインネットワークと肺癌細胞増殖のメカニズムについて

Research Project

Project/Area Number 10770665
Research InstitutionTokyo Women's Medical University

Principal Investigator

清水 真由美  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (70235670)

Keywordsヒト肝細胞増殖因子 / ヒト肺線維芽細胞 / 灌流式培養システム / IL-1 / IL-6
Research Abstract

肺は、ヒト肝細胞増殖因子(hHGF)供給源の一つであり、肺の細気管支や肺胞上皮細胞が常に傷害され再生を繰り返すことなどから、新しく開発した灌流式培養システムを用い、HGFが肺の炎症等の傷害に対する修復への関与を示唆した基礎データをもとに、臨床データを検討してきたが、肺の再生を検討するうえで、HGFの関与とともに、HGFを中心とした他のサイトカインの影響を基礎と臨床の両面から検討する必要があると考え今回の実験を行った.
1 灌流式培養システムを用いて、IL-1刺激によるヒト肺線維芽細胞(MRC-5)からのIL-6分泌は、HGFの分泌様式とは異なり、刺激終了後10時間以内に消失した。
2 肺の外科的疾患における周術期の血中HGF濃度を測定するために、術前および術直後6時間後、1、3、5、7、14日目にそれぞれ動脈血採血、術中標本摘出前に関連肺静脈より採血した。また、術中及び術直後、6時間後、1、3日目にそれぞれ胸水を採取した。疾患別では、肺癌9例、転移性肺腫瘍2例、気胸2例、気腫性肺病変1例、炎症性肺疾患2例、その他1例、計17例であり、術式別では、標準開胸による肺手術9例、胸腔鏡下肺手術7例、その他1例であった。
採取した血清および胸水についてまずHGF濃度をELISA法にて測定した。
血清については、術前検体と標準開胸時における関連肺静脈より採血した検体とでは、肺癌症例については明らかな差は認めず、関連肺静脈血が0.1ng/ml以上高値を呈したのは、2例にすぎなかった。しかし、その他1例とした悪性リンパ腫において関連肺静脈血濃度が10倍以上高値を呈したのは興味深い結果である。
また、胸水中の濃度は血中のそれに比し10倍以上高値であり、術後1日目にピークを呈する傾向にあった。疾患別および術式別の濃度比較、濃度変動については現在検討中である。
3 次に採取した血清および胸水についてIL-6濃度をELISA法にて測定した。現在、血清および胸水についての測定条件について検討中である。

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Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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