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1998 Fiscal Year Annual Research Report

ラット全脳虚血モデルを用いた低脳温の脳保護効果に関する実験的検討

Research Project

Project/Area Number 10770668
Research InstitutionKurume University

Principal Investigator

石原 健次  久留米大学, 医学部, 助手 (80299411)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 明石 英俊  久留米大学, 医学部, 講師 (80184084)
Keywords弓部大動脈癌手術 / 超低体温循環停止法 / 脳保護 / 低体温 / propofol / WKYラット / 脳虚血モデル / TTC染色
Research Abstract

弓部大動脈瘤(解離性を含む)術後脳梗塞の原因の一つとして、超低体温からの復温時や術後の一過性の高脳温が考えられるため、低体温下の脳虚血モデルのラットを作成し、虚血後の低体温処置群と無処置群に分け脳梗塞巣の比較検討を行うこととした。この実験に際し、実験モデルの確立、麻酔薬による脳保護効果の影響を検討するため、現在臨床で用いられている薬剤の一つであるPropofolを用い脳梗塞巣の比較検討を行った。Propofolは虚血性脳障害に対しそのdamageを軽減させる効果があるといわれているが、虚血後長期の効果は明かではない。従って今回Propofol投与における虚血後1日目と14日目の脳梗塞巣の比較検討を行った。コントロール群としてPropofol未投与の脳虚血モデルのWKYラットを用いた(C群)。イソフルレンの麻酔下に一側の外頚動脈及び総頚動脈を結紮し、Propofolを初回大量投与(2mg/kg)し、以後持続投与(200μg/kg/min)した(P群)。虚血後90分にてイソフルレンおよびpropofolの投与を中止した。実験中は前頭蓋温にて37℃に維持した。虚血後1日目(n=12/group)と14日目(n=12/group)にそれぞれ脳を摘出した。摘出した脳は1mm毎にスライスし4%TTC液にて染色し梗塞巣の容量を画像解析し算出した。(結果)虚血後1日目の剖検において平均脳梗塞巣、C群47%、P群28%と有意差を認めた。
(P<0.05)虚血後14日目の剖検例においては、C群40%、P群38%と有意差を認めなかった。(考察)今回の実験結果よりpropofolについて、虚血による脳障害の発生を遅延させることはできるが、防止する効果は認められないことが示唆された。今回の実験を基に、今回と同モデル及び手技を用い脳虚血後の低体温の脳保護効果について検討する予定である。

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Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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