1998 Fiscal Year Annual Research Report
アストロサイトにおけるc-Metの発現調節機構に関する研究
Project/Area Number |
10770691
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
島崎 賢仁 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (00265836)
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Keywords | アストロサイト / サイトカイン / c-Met |
Research Abstract |
ラット新生仔の海馬を摘出し、アストロサイトの初代培養系を作成。2回の継代後、10%fetalcalf serum添加minimum essential medium中で培養し、aFGF、bFGF、TNF-α、IL-1β、TGF-β1、EGF、HGFにて24時間刺激した後、アストロサイト細胞抽出液および培養上清を調整した。上記の細胞抽出液および培養上清からc-Metの細胞内ドメインに対する抗体を用いたWestem blot法にて、c-Metの各isoformの定量を行った。c-Metは、アストロサイト細胞抽出液中に検出され、aFGF、bFGFにて発現が増強し、HGFで発現が減少した。また、上記の培養アストロサイトを上記の抗c-Met抗体を使用し、免疫染色した。c-Metは培養アストロサイトの細胞質内に免疫染色性が認められた。 上記の培養アストロサイトよりRT-PCRおよびNorthem blot法によるc-mc遺伝子のmRNA量の定量、リン酸化チロシンに対する抗体を用いた定量的Westem blot法によるc-Met自己リン酸化に対するサイトカインの効果の検討、アイソトープで標識したPiを種々のサイトカインと供に培地に加えたアストロサイトの細胞抽出液から抗Ras血清を用いた定量的Westem blot法によるGTP-bindingRasの測定と、Ras活性に対する効果の測定などを、引き続き検討する。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Shimazaki K.,Yoshida K.,Hirose Y.,et al.:"Cytokines regulate Met protein expression in cultured rat hippocampal astrocytes." Society for Neuroscience Abstracts. 24. 1540 (1998)
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[Publications] 島崎賢仁、吉田一成、佐々木光ら:"培養ラット海馬アストロサイトにおけるc-Met蛋白の発現とサイトカインによる調節" 神経組織の成長・再生・移植. 10. 51-52 (1998)
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[Publications] Shimazaki K.,Yoshida K.,Sasaki H.,et al.:"Regulation of c-Met protein expression by cytokines in cultured rat hippocampal astrocytes." Restorative Neurology and Neuroscience. 13. 229 (1998)