1998 Fiscal Year Annual Research Report
生体アミン作動性ニューロンは青斑核において鎮痛相乗作用を発揮するか?
Project/Area Number |
10770737
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
原澤 克己 北海道大学, 医学部, 助手 (30271662)
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Keywords | モノアミン / 青斑核 / 細胞外電極 |
Research Abstract |
今年度はまず青斑核のある脳幹スライスを作成するところから開始した。一定のスライスが得られるようになったあと実際に青斑核に細胞外電極を挿入し自発活動をしている細胞を探した。薬剤を投与しない段階(人工脳脊髄液のみで潅流)で自発発射電位を測定したのちノルアドレナリンを投与して発射頻度がどのように変化するか観察している。来年度にかけてはセロトニン、アセチルコリンおよびヒスタミンを単独または組み合わせ投与したときの発射を観察する予定である。 これと並行して遊離脊髄標本での生体内アミンの単独または組み合わせ投与が逃避反射電位に及ぼす影響を測定している。この実験系は以前より当施設に存在するものを使用している。現在までのところセロトニン、ノルアドレナリンはこの電位に抑制的に作用することが推察され、またヒスタミンは単独では作用がはっきりしないことが推察されている。今後はこれらを組み合わせて投与したときの電位を測定し相乗的な作用か相加的な作用か検討する予定である。また脳幹スライスでの結果と比較することで中枢神経系でのこれらの物質の生理作用がより詳細に解明されることが期待される。
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