1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10770777
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
松本 尚浩 産業医科大学, 医学部, 講師 (10239105)
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Keywords | 胃電図 / ブラインド信号分離 |
Research Abstract |
研究目的としてあげていた,胃電図の慢性疼痛患者への応用に関して,今年度は新たな以下の知見を得た. 1)糖尿病患者は,末梢神経障害を合併することが多いが,これらは,四肢末梢などの"ジンジン感,シビレ感"などの不定な違和感として訴えられる.これらの患者へ胃電図を応用すると,その神経障害の程度により,周波数にある傾向が認められた.この内容については,2000年4月の日本臨床麻酔学会(東京都)で発表する予定である.1年間の短期間では,これらの症状の悪化あるいは改善と胃電図変化の関連はに出来ないので,今後研究を進めていくことにする. 2)従来より,胃電図波形はその解析が困難なため,同時期に研究が始まった心電図に比べ大きく立ち遅れることになった.今年度は,九州工業大学制御工学教室との共同研究に着手し,近年注目されているブラインド信号分離を胃電図解析に応用することとなった.この結果,従来の,ノイズを含めた波形を周波数解析した手法に比べて,より純粋なかたちで元信号を分離したあと,周波数解析をすることで,より精度の高い解析が可能となることが示唆された.この研究については,1999年11月第17回日本麻酔・集中治療テクノロジー学会で発表し,内容は学会雑誌に掲載される予定である. 上述の如く,2年間の研究で,胃電図の臨床応用について,新たな方向性を見出せたものと思われる.今後も,研究を進めていく予定である.
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Research Products
(1 results)