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1998 Fiscal Year Annual Research Report

正常妊娠・流早産・子宮内胎児発育遅延例における胸腺外分化T細胞の子宮内分布の解析

Research Project

Project/Area Number 10770844
Research InstitutionUniversity of the Ryukyus

Principal Investigator

正本 仁  琉球大学, 医学部・附属病院, 助手 (00244327)

Keywords胸腺外分化T細胞 / 妊娠中毒症 / SLE合併妊娠
Research Abstract

これまでの解析の対象は13例である。対象の内訳は,正常妊婦4例,妊娠中毒症・胎児発育遅延例2例,SLE合併妊娠2例,流産例5例であった。
平成11年2月23日現在でそのうち7例について,フローサイトメトリーを用いた脱落膜および末梢血の胸腺外分化T細胞(CD57^+CD3^+T細胞,CD56^+CD3^+T細胞)の分布率の解析を終了した。
結果としては,CD57^+CD3^+T細胞に関しては,脱落膜での分布率は正常妊婦3例でそれぞれ12.9%,16.6%,17.0%,妊娠中毒症・胎児発育遅延の2例でそれぞれ19.3%,19.4%,SLE合併妊娠の2例で10.5%,10.3%となった。末梢血での分布率は,正常妊婦3例では5.2%,5.8%,8.5%,妊娠中毒症・胎児発育遅延の2例で11.3%,4.3%,SLE合併妊娠の2例で21.5%,25.5%であった。
CD56^+CD3^+T細胞に関しては,脱落膜での分布率は正常妊婦3例ではそれぞれ4.9%,11.3%,9.7%,妊娠中毒症・胎児発育遅延の2例ではそれぞれ10.4%,11.1%,SLE合併妊娠の2例では8.3%,4.7%となった。末梢血での分布率は,正常妊婦では3.3%,6.3%,10.4%,妊娠中毒症・胎児発育遅延の例では4.4%,6.4%,SLE合併妊娠の例では7.0%,1.4%であった。
以上の結果から下記の事項が示された。
1. 脱落膜ではすべての例においてCD57^+CD3^+T細胞がCD56^+CD3^+T細胞よりも高い分布率を示したが,末梢血では一定の傾向を認めなかった。
2, 妊娠中毒症・胎児発育遅延の症例では,正常妊婦に比べて脱落膜のCD57^+CD3^+T細胞分布率が高い傾向にあった。
3. 正常妊婦では脱落膜のCD57^+CD3^+T細胞分布率が末梢血のそれより高い値を示したが,SLE合併妊娠では末梢血の方が高かった。

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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