1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10770875
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
篠田 秀夫 新潟大学, 医学部附属病院, 助手 (00293225)
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Keywords | 真珠腫性中耳炎 / アポトーシス / in situ RT-PCR / EBウィルス / アデノウィルス |
Research Abstract |
研究成果 1. 後天性中耳真珠腫3例を対象に行ったEBウィルス(primer;5'-CCAGAGGTAAGTGGACTT-3',5'-GACCGGTGCCTTAGG-3',probe;5'-TTCTGCTAAGCCCAAC-3')を用いたin situ RT-PCRでは、コントロールとして逆転写反応時に酵素を加えずに行ったスライド標本ではシグナルは認められなかったが、逆転写酵素を加えて行ったスライド標本では3例中1例に真珠腫の上皮全層に陽性シグナルが散見された。 2. 後天性中耳真珠腫3例を対象に行ったアデノウィルス(primer;5'-GCCGCAGTGGTCTTACATGCACATC-3',5'-CAGCACGCCGCGGATGTCAAAGT-3',probe;5'-ACGGTGGCACCTACGCACGACGTAACCACAGACCGG-3')を用いたin situ RT-PCRでは、コントロールとして逆転写反応時に酵素を加えずに行ったスライド標本および逆転写酵素を加えて行ったスライド標本では、3例中全例でシグナルは認められなかった。 今後の研究の展開 1. 対象の例数を増やし(予定では15例)、感染率を確認する。 2. ライノウィルス(primer;5'-GTCTAGATACCTGGAGCGACCCATG-3;5'-AGCCTGCGTGGCTGCC-3',probe;5'-GTAATTGCGGGATGGGACCAACTAC-3')を用いたin situ RT-PCRを行う。 3. 摘出標本の一部をホモジェナイズし、組織中の目的となるDNAをPCRにて増幅し、電気泳動法にて存在を確認する。
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