1998 Fiscal Year Annual Research Report
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10770911
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
佐久間 惇 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助手 (30235204)
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Keywords | 頭部眼球共同運動 / 追跡眼球運動 / マグネティックサーチコイル |
Research Abstract |
目的:水平面を移動する指標を注視するためには頭部と眼球の共同運動がおきる。これは前庭動眼反射を抑制することで、頭部のみもしくは眼球のみで追視するのに比べ効率的に指標を追うことが可能となる(MP Grant 1992、JA Waterston 1992、GR Barnes1992)。そこで指標の動く範囲や指標の速度をパラメーターとして、頭部の運動と眼球の運動を計測し頭部と眼球の共同運動の性質を確かめることを目標とした。実験系としてまず対象を正常成人に絞り基本的性質の把握とした。刺激は速度の算定が容易な三角波刺激とし、眼球運動の検出は電気眼振計を、頭部運動の検出はマグネティックサーチコイルを使用する。 方法:半円形スクリーンの前に被検者を座らせ頭部を固定する。磁場を発生させるフレームを頭部にかぶせ、眼球がフレームの中央にくるようフレームの位置を調整する。被検者の外眼角に眼球位置検出用の電極を、前額部に頭部位置検出用のマグネティックサーチコイルを装着する。半円形スクリーンに赤色レーザースポットを点灯させ眼球の高さで水平方向に移動させる。刺激条件は、三角波で周波数0.1から0.2HzごとIHzまでとし、頭部を固定し眼球のみで追視した場合、眼球を正中位とし頭部の運動のみで追視させた場合、眼球と頭部を自由にして追視させた場合の3通りで眼球および頭部の位置を記録する。 記録データはコンピュータで計算し、眼球位置と頭部位置の関係を検討する。進行状況:サーチコイル用の磁場フレームを特注し、施設内に設置した。現在相互関係がもっとも出やすい刺激条件を検索中である。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] Sadao,Ogino,Atsushi,Sakuma & Izumi Koizuka: "Vertical Optokinetic Nystagmus and Optokinetic filternis tageneous in Various Head positions" 聖マリアンナ医学会雑誌. 26・4. 202-212 (1998)