1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10770941
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Research Institution | 宮崎医科大学 |
Principal Investigator |
中馬 秀樹 宮崎医科大学, 医学部, 講師 (20244204)
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Keywords | LPS / cGMP / L-NAME / NO |
Research Abstract |
我々はin vitroでsodium nitroprusside(SNP,N0供与体)がウサギ瞳孔括約筋においてN0-cGMP系路を介してコリン作働性収縮を抑制することを報告したが、今回の目的はこのNO-cGMP系路が生体内で作動していることを確認することであった。 LPSにより眼内感染を引き起こし誘導型NOSによるN0生成を調査した。 ウサギ瞳孔括約筋の組織内cGMPは2.88±1.37pmol/mg proteinで、LPS10ng/20μl投与後の細胞内cGMPでは8.99±2.13pmol/mg protein、20ng/20μlでは18.08±2.41pmol/mg proteinで、LPS濃度依存性に増加した。 LPS20ng/20μl投与後細胞内cGMPは投与後6時間後のcGMPは2.88±1.37pmol/mg protein、9時間後は7.22±2.20pmol/mg protein、12時問後は12.20±1.56pmol/mg protein、15時間後は21.68±2.68pmol/mg protein(n=4)、24時間後は19.74±2.27pmol/mg proteinでLPS投与15時間後に最高値を示した。また15時間後のcGMPは、L-NAME投与により5.83±1.59pmol/mg proteinと有意に減弱した(P<0.0001)。 基本的前房水内のNOは4.71±0.21で、生理食塩水注入後15時間後の前房水内のNOは9.30±0.74μM、LPS注入後15時間後の前房水内のN0は19.86±1.57μMで有意にN0濃度が高かった。 これらの結果よリNO-CGMP経路が少なくとも眼内炎症時には生体内で作動していることが示唆された。
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