1998 Fiscal Year Annual Research Report
ユビキチン-プロテアソーム系による活性化T細胞アポトーシスの制御機構
Project/Area Number |
10771020
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Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
谷本 豊 東京歯科大学, 歯学部, 助手 (10276975)
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Keywords | アポトーシス / プロテアソーム / ユビキチン / Fasリガンド / NF-kB / T細胞 / 転写因子 |
Research Abstract |
マウスT細胞ハイブリドーマにおいて抗CD3抗体によるTCRの刺激はFas/Fasリガンドの発現を誘導し,プロテアソームインヒビターがそれらの発現を転写レベルで強く抑制することによりアポトーシスが阻害される.またFas及びFasリガンドの発現誘導がNF-κBの活性化に伴っておこっていることを明らかにしている.本研究では活性化T細胞アポトーシスにおけるFas/Fasリガンドの発現機構とユビキチン-プロテアソーム系の関与について明らかにすることを目的としている.TCRの刺激によるFas/Fasリガンドの発現がNF-κBの活性化を介しているのかどうか解析するために,pTracer-CMVベクターにIκBα及びIκBα/S32A-S36A遺伝子を導入した発現ベクターを構築し,現在安定な形質導入株を樹立中である.Fas/Fasリガンドの発現がプロテアソームによってどのように制御されているのか明らかにするために,Fasは1.7kb,Fasリガンドは2.3kbの5'flanking regionをクローニングし塩基配列を決定したところ,それぞれ4,2カ所のκB様配列が存在した.Fasリガンドについて5'flankingregionのプロモーター-エンハンサー活性を測定するために,pGL3-basicベクターに5'flankingregionとそのdeletion mutantを挿入しルシフェラーゼ活性の測定をしたところ,TATAボックス近傍のκB様配列が,プロテアソームに依存したプロモーター活性の発現に重要であることが示唆されたが,その詳細についてさらに解析中である.
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 谷本 豊: "細胞死の制御機構と老化" Mebio. 15・11. 22-27 (1998)
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[Publications] Tanimoto,Y.: "Benzodiazepine receptor agonists modulate thymocyte apoptosis through reduction of the mitochondrial transmembrane potential." Jpn.J.Pharmacol.(in press). (1999)