1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10771030
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
川口 真一 徳島大学, 歯学部, 助手 (50284302)
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Keywords | オルソシステム / パノラマX線写真 / 視覚評価 |
Research Abstract |
本年度は,スクリーン/フィルムシステムとして増感紙HG-M2(化成オプトニクス)と新オルソシステム3種(ADシステム(Fuji),EXシステム((Konica),In Sightシステム(Kodak))と対象システムとして増感紙PM-III(化成オプトニクス)とレギュラーフィルムNew A(Konica)を用い,本講座所蔵の頭部ファントム3体を被写体として,徳島大学歯学部歯科放射線室に設置されているパノラマX線撮影襞置AZ3000にて撮影を行った。得られた12枚のX線写真をファントム別に3組に分け,歯科放射線科医5名,他の診療科の歯科医師5名にて視覚評価を行った。フィルムの観察に際しては,観察者は独立して観察し,フィルム名等の情報が一切分からぬようにした。観察部位は,予め設定したパノラマX線写真上の4点と全体像とした。各観察者は,各部位について1〜4の点数を付け,全体像に関しては100点満点で点数を付ける事とした。その結果,歯科放射線科医の評価では,全ての観察項目でフィルム間に危険率1%以下で有意差を認めたが,観察部位によっては順位の逆転を認めた。総合評価における順位は,In Sightシステム,ADシスネテム,EXシステム,レギュラーシステムNew Aの順であった。一方,他科の歯科医の評価では,2つの観察部位においてフィルム間に明らかな差を認めなかったが,総合評価における順位は,歯科放射線科医のそれと同じであるという結果が得られた。 被写体としてファントムを用いた視覚評価により,新オルソシステムの評価が高かった。しかし,被写体による評価のばらつきも認められた。これをもとに,実際に患者を対象とした視覚評価を行うことにより,より優れたフィルム/スクリーンシステムを検討する必要がある。
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Research Products
(1 results)