1998 Fiscal Year Annual Research Report
顎関節円板後部結合組織におけるT2信号強度の変化と疼痛との関連
Project/Area Number |
10771037
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
佐野 司 昭和大学, 歯学部, 講師 (40241038)
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Keywords | 顎関節 / 臨床症状 / MRI / 円板後部結合組織 |
Research Abstract |
疼痛とMR画像上の円板後部結合組織のT2信号強度との関連を縦断的に検討することを目的として、現在本研究を遂行している。本年度の研究の概要は以下である。治療前および治療中にMRI診断が必要とされ、なおかつ本研究の目的を理解し、研究への協力の同意が得られた顎関節症患者に対し、1.0TMR装置(SIEMENS社製、MAGNETOM EXPERT)によりDouble echo法を応用して治療前に顎関節の開閉口時の矢状断、T2およびプロトン密度強調画像を撮像し、現在、継続中である。得られた開口時のT2強調画像をコンピューターにデジタル画像として入力し、次に、治療途中に撮像された開口時のT2強調画像を、同様にコンピューターに入力している。疼痛の評価に関しては、MRI撮像直前に咬合時の疼痛の程度を多段階的に患者より聴取し、それを疼痛の評価値としている。また、顎関節のMR画像からの情報と、疼痛、顎関節雑音などの臨床症状との関連を検討している。検討中であった顎関節症患者と無症状者の顎関節雑音の音響特性の相違について学術雑誌に発表予定である。また、円板後部結合組織の変化をはじめjoint effusion、下顎頭骨髄変化は、従来の画像を用いたmodalityでは、検出が困難であったが、MRIでは検出が可能である。そこで、それらのentity間の関連、およびそれらのentityと臨床症状との関連について6th European Congress on Dental and Maxillofacial Radiology,Oslo,June,1998にて報告した(″Relationship between bone marrow changes in the mandibular condyle and degenerative arthritis,internal derangement and joint effusion″,″Possible association between TMJ fluid and T2 signal intensity from retrodiskal tissue″)。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] Sano T, Widmalm SE, Westesson PL, et al.: "Amplitude and frequency spectrum of TMJ sounds from subjects with and without other TMD signs/symptoms." J-Oral-Rehabil.(in press).