1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10771041
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Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
湯浅 雅夫 鶴見大学, 歯学部, 助手 (20230609)
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Keywords | 顎関節円板 / 円板転位 / 三次元計測 / 顎関節症 / MRI / 三次元画像 |
Research Abstract |
我々の施設で行っている顎関節のMR画像検査(MR装置:MRP-7000、日立メディコ社)の画像データを、ネットワーク経由でワークステーション(ULTRA-2 creator、Sun Microsystems 社)に取り込み、三次元画像構成ソフトウェア(日立メディコ社)を用いて顎関節円板の三次元的画像の作成、またその画像による転位量の測定が可能か否かを検討した。 顎関節症患者から実際に得られたMR画像の三次元構成像は作成可能であった。検査の原画像および三次元構成した画像データは光磁気ディスクで保存している。通常CT検査での硬組織および軟組織の三次元構成は広く用いられている。この場合、CTでは画像を形成するパラメータがCT値(組織のX線吸収係数)のみによって決定するため、検査対象のCT値(しきい値)を計測し、その値をもとに原画像から異なった値を有する領域を削除することことで容易に三次元像を得ることができる。しかしMRIでは複数のパラメータから画像が形成されていることから、顎関節円板および顎関節部骨組織のみを原画像から抽出することについては、しきい値の設定が非常に困難であった。また患者個人によってMRIの信号強度にばらつきがあるため、しきい値の設定は各患者について慎重な検討が必要である。さらに通常我々の施設では顎関節のMRI検査をスライス厚4〜5mm、6スライスで行っているが、より良好な結果を得るためにはスライス厚の減少と多スライスでの検査が必要であると考えられた。 三次元的関節円板転位量の計測法については、下顎頭長袖に対する関節円板転位量の相対的位置を計測し、円板の軸位断方向の形態、転位方向の評価を予定しているが、計測用画像の作成についてさらなる検討が必要であるため研究を継続する。
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