1998 Fiscal Year Annual Research Report
暫間的抗菌性覆髄剤使用後のコンポジットレジンの歯質接着性について
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10771060
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
山本 憲廣 日本大学, 松戸歯学部, 助手 (90301556)
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Keywords | マイクロ・ボンド・ストレンクス / 3-Mix / セルフ エッチング ボンディングシステム / ウェット ボンディングシステム |
Research Abstract |
本研究の目的は,3種の抗菌剤(メトロニタゾール,セファクロール,シプロキサシン)を含有する暫間的覆髄法(3-Mix法)を用いて処置した象牙質に対してのコンポジットレジン接着システムの接着機構の解明である。 現在,深在性う蝕を窩洞に3種の抗菌剤をα-TCPセメントに混和させたものを覆髄剤として使用し,セルフエッチングボンディングシステムのLBIIΣ中のでΣプライマーで処理し,Σボンドを塗布,照射後,コンポジットレジンのフォトクリアフィルAP-Xを充填,照射し,覆髄剤が口腔内に溶出しないようにシーリングしている状態である。 今後,充填後3〜6ヶ月経過したものについて充填物を除去して,各接着システムを使用してコンポジットレジン修復を行い,マイクロボンドストレングスの装置を用いて接着強さを測定する予定である。また,これによって得られた試料をそのままSEM観察を行う予定である。 しかし,今回の実験計画において本来,有機質が多い象牙質が3-Mix法を行うことによって,無機質の含有が多くなるなどの象牙質の構造,成分が変化する事が予想される。これによって接着強さやその安定性に変化が可能性もあると考えられる。また,本来の接着操作の術式より行程が多くなることと,実際の口腔内で操作を行うのでため,これについても検討する予定である。
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