1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10771082
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
石井 敏也 広島大学, 歯学部, 助手 (70294569)
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Keywords | 接着ブリッジ / 鋳造精度 / 三次元座標測定 |
Research Abstract |
初期の接着ブリッジは、接着性レジンの接着強さへの過度の期待から、接着面積と補綴物の強度が不足している症例が多く、咀嚼力による変型脱離を起こしやすかった。そのため、現在支台歯の形態は、健全なエナメル質の範囲内で支台歯形態の外形を咬合面部に拡大し、出来るだけ接着面積を多くとる様に、またメタルフレームは充分な厚みを確保し、形態的にも梁の構造をもたせて剛体化することが有効とされている。 本研究では、形態、材料等の各条件の、接着ブリッジの鋳造精度への影響を検討するため、先ず三次元座標測定を用いた鋳造体の計測方法について、予備的な検討を行った。 単純形態の金属支台原型とワックスパターン作製用金型を用いて、数種形態のワックスパターンを作製し、それぞれに対し、12%金銀パラジウム合金を用いた埋没、鋳造操作を行った。各種鋳造体について、三次元座標測定装置トライステーション600(ニコン社製)を用い、計測基準の設定、計測部位等の各種条件について検討を行い、反復計測による計測精度の検討を行った。 その結果、本システムは鋳造物の三次元的形態を評価するにあたり、充分な精度を有することが確認できた。 またアルジネート印象材自動練和機らくねるAM-II、ダウエルピン植立用穿孔器ミニボーラーMB-Iについては、作業用模型の複製、分轄模型作製の必要性により、購入した。
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