1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10771107
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Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
坪田 有史 鶴見大学, 歯学部, 助手 (30267538)
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Keywords | 支台築造 / コンポジットレジン支台築造 / 支台築造用コンポジットレジン / 間接法 / 剪断接着強さ / 剪断接着試験 |
Research Abstract |
間接法によるコンポジットレジン支台築造の臨床応用に際しての可能性を知る目的で検討を行った. 1. 市販の支台築造用コンポジットレジンの物性の評価 クラレ社製クリアフィルフォトコア,クリアフィルDCコアを対象とした.物性の測定項目は,圧縮強さ,圧縮比例限,間接引張強さ,3点曲げ強さ,曲げ弾性係数,線熱膨張係数,重合線収縮率,また微小硬度計を用いてヌーブ硬さ,以上8項目について測定を行った.その結果,2種類の支台築造用コンポジットレジン間には間接引張強さ,3点曲げ強さ,曲げ弾性係数,線熱膨張係数に有意な差が認められた.また,硬化様式がデュアルキュア型のクリアフィルDCコアは,試料作製時に化学重合のみで硬化させた条件も行い,光照射した試料と比較すると重合線収縮率に差が認められた.今後,試料に様々な加熱条件を与え,支台築造に適すると思われる項目についての加熱による物性の向上を確認する予定である. 2. ヒト象牙質研磨面に対する支台築造用コンポジットレジンの剪断接着強さ ヒト象牙質研磨面に対して,クリアフィルフォトコア,クリアフィルDCコアの剪断接着強さを剪断試験で測定した.条件は直接法をコントロールとし,対して間接法を接着材にパナビア21,クリアフィルDCコアを使用した2条件とした.クリアフィルフォトコアでは直接法と間接法を比較すると間接法のほうが有意に高い剪断接着強さを示した.また,クリアフィルDCコアではパナビア21で接着した間接法の場合,直接法より低い接着強さを示した.しかし,クリアフィルDCコアを接着材にした場合は直接法より有意に高い接着強さを示した.今後,各条件での接着耐久性について検討する予定である.
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