1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10771110
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Research Institution | Asahi University |
Principal Investigator |
岩堀 正俊 朝日大学, 歯学部, 助手 (00247553)
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Keywords | デンチャープラークコントロール / 機能水 |
Research Abstract |
酸性機能水は,多くの細菌に対して瞬時に殺菌効果を発揮し,しかも使用後は安全な水に戻ることから現在,各分野で盛んに研究が行われている.しかしながら,この酸性機能水が歯科材料に及ぼす影響を検討したものはほとんどない.いかに殺菌効果に優れていて口腔諸領域の治療に応用しようとしても,歯科材料に悪影響を及ぼすものであるならば,使用不可と言わざるを得ない. そこで本研究では,義歯用材料に対し,機能水(強酸性水および強アルカリ水)が本材料に及ぼす影響について検討を加えることを発案した. さらに,強酸性水と同時に生成される強アルカリ水は現在のところあまり有効利用されず,破棄されているのが現状である.そこで義歯洗浄効果等の利用方法を探る検討を加える.また,機能水の能力は生成装置によってばらつきがあると思われることから,複数の生成装置を用い,その能力について検討する. 現在,当講座はすでに機能水生成装置を有している.98年度はまず,この生成装置を用いて基礎実験を行った.義歯用材料に対していかなる影響を及ぼすのか,あるいは有害な影響は見られないのか.実験項目については主に理工学的な項目を選択した(ヌープ硬さ,曲げ強さ,色調変化等).実験で得られたデータは,今回購入したパーソナルコンピューターで,統計,分析等を行いさらに,必要であると思われる検討項目を増やして実験を進行させていく. 義歯床用レジン、リライニングレジン、粘膜調整材、磁性アッタチメントについて酸性水の影響をみたが、磁性アッタチメンとの1部に光沢度が低下したものをのぞけば特に大きな変化はなく、デンチャーブラークコントロールに応用しても差し支えないと思われた また,99年度には新たな機能水生成装置を購入し,実際の消毒効果を調べる。その際数種類の使用条件を検討しもっとも簡便で効果的な清掃方法を究明し臨床に応用できれば大いに有用な知見になると考える。 さらに,アルカリ機能水の利用方法を検討するために,義歯洗浄効果や,細菌,プラークに対する影響も検討する予定である.
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