1998 Fiscal Year Annual Research Report
高骨形成能を有する骨髄間質細胞の選別・分離とその骨欠損部再建への応用
Project/Area Number |
10771134
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
里村 一人 徳島大学, 歯学部, 助手 (80243715)
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Keywords | 骨髄間質細胞 / 骨形成 / 造血支持能 / 骨欠損 / 再建 |
Research Abstract |
安定した生体硬組織再建のためには、骨髄間質中に存在している。間葉系幹細胞や骨原性細胞を有効に活用することが必要である。しかし、現時点ではこれらの細胞に対する有用なマーカーがなく、細胞の有効な選別、分離は行われていない。我々は、骨髄間質細胞の造血支持能と骨形成能との高い相関に着目し、造血因子の発現が高骨形成能を有する細胞の選別、分離に有効なマーカーとなり得るかどうかの検討を行っている。 当科にて行った骨欠損部への腸骨海綿骨移植あるいは外科的矯正手術時に得られたヒト骨髄間質細胞の培養系よりクローニングシリンダー法にて50個以上のクローンを得た。これらのクローンよりpoly(A)RNAを回収し、Reverse Transcription-Polymerase Chain Reaction法を用いて、各種造血因子(顆粒球コロニー刺激因子、マクロファージコロニー刺激因子、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子、肝細胞増殖因子、インターロイキン6など)の発現を検索したところ、クローン毎に発現パターンの差が確認された。現在、これらクローンのin vitroにおける骨芽細胞への分化能を確認するため、アルカリ性ホスファターゼ、オステオポンチン、オステオカルシン、Bonesialoprotein、タイプ1コラーゲン等の骨芽細胞マーカーの発現につき検索中である。来年度は、これらのクローンをI型コラーゲンスポンジ、ハイドロキシアパタイト等を担体としてSCIDマウス皮下に移植し、in vivoにおける骨形成能につき検討する予定である。
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