1998 Fiscal Year Annual Research Report
創傷治癒過程における筋線維芽細胞の細胞増殖動態に関する研究
Project/Area Number |
10771139
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
上野 圭 長崎大学, 歯学部・附属病院, 助手 (00244096)
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Keywords | 筋線維芽細胞 / 創傷治癒 / 細胞周期 / 細胞培養 / インテグリンα_2B_1 |
Research Abstract |
1、 SDラット(2w)を用いて口腔粘膜骨膜欠損を作成し、同部位に広頚筋膜弁を用いて再建を行った。術後経時的(3日、5日、7日、10日、14日)に再建部位により肉芽組織を採取し、線維芽細胞の細胞培養を行った。対照群として、SDラットの背部の皮下組織を採取し、同様に線維芽細胞の培養を行った。 2、 細胞培養によって樹立した線維芽細胞の中に筋線維芽細胞が存在するか検討を行う為に、α-SM actin抗体を用いて免疫組織学的染色を行った。その結果、再建部位より採取した肉芽組織より樹立した線維芽細胞の中にα-SM actin陽性の筋線維芽細胞が認められた。一方、皮下組織より樹立した線維芽細胞にはα-SM actin陽性細胞は認められなかった。 3、 2で樹立した筋線維芽細胞とコントロールの線維芽細胞を用いて細胞培養を行い、経時的にα-SM actin、プロコラーゲンタイプ1産生、ならびに細胞の細胞周期の解析を行っている 4、 2で樹立した筋線維芽細胞とコントロールの線維芽細胞をもちいて、筋線維芽細胞とコラーゲンとの細胞-細胞外マトリックスの相互作用を検討するため、コラーゲンゲル上で培養を行い、その細胞増殖曲線、抗インテグリン抗体を用いて免疫組織学的染色を行い、その局在について検討を行い、サイクリンD、サイクリンEタンパクの発現とその局在について検討を行った。また筋線維芽細胞の細胞周期の解析するため抗サイクリン抗体、抗Cdk抗体を用いて細胞周期の解析を行っている。
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