1998 Fiscal Year Annual Research Report
Oral StreptococciおよびGemella sppq薬剤耐性に関する研究
Project/Area Number |
10771156
|
Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
臼井 弘幸 鶴見大学, 歯学部, 助手 (70298264)
|
Keywords | Streptococci / 薬剤耐性 / β-ラクタム薬 |
Research Abstract |
健常成人の無刺激唾液を無菌的に採取し、Ampicillin(ABPC)1μg/ml、Cefaclor(CCL) 10μg/ml、Imipenem(IPM)0.1μg/mlを添加したMS寒天培地、抗菌剤無添加の同培地およびGAM寒天培地に塗抹した後、嫌気チャンバー内で培養し、生育したコロニー数より総菌数、総Streptococci数およびABPC、CCLおよびIPMに対する耐性Streptococci数を算出し、健常成人唾液中のABPC、CCL、IPM耐性Streptococciを検索した。その結果、ABPC耐性Streptococciは被検者46名中28名(60.9%)、CCL耐性Sheptococciは38名(82.6%)、IPM耐性Streptococciは46名(100%)より検出された。検出菌数はABPC耐性Streptococciは2.0x10^1〜1.7x10^4cfu/ml、CCL耐性Streptococciは2.0x10^1〜1.0x10^5cfu/ml、IPM耐性Streptococciは計測可能なもので4.6x10^2〜2.2x10^5cfu/mlの範囲で菌数が多く計測不能のものもあった。耐性株の総菌数中の割合はABPCで0-0.034%、CCLで0〜0.608%、IPMで計測可能なものは0.001〜1.191%であり、総Streptococci中の割合はABPCで0〜0.2%、CCLで0〜2.228%、IPMで計測可能なものでは0.012〜20.279%であった。検出菌のうちコロニーの形態により菌株を分離し、カタラーゼ試験陰性で、グラム陽性であった菌株に対し、現在ABPC、CCLなどβ-ラクタム薬に対する薬剤感受性を測定中である。
|