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1998 Fiscal Year Annual Research Report

サイトカインの生物学的活性と歯周病原性細菌との直接的相関関係について

Research Project

Project/Area Number 10771167
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

押切 邦中  東北大学, 歯学部, 助手 (80261519)

Keywords歯周疾患 / 歯周病原性細菌 / サイトカイン
Research Abstract

歯周疾患の発症と成立には、骨吸収や組織の破壊などの炎症性作用を有するサイトカインが強く関与しており、これらのサイトカインは多くの炎症性物質の強力な誘導因子であり、本疾患患者の歯周組織にきわめて強く発現していること、歯周病原性細菌の構成成分は、本疾患患者の歯周組織のマクロファージや好中球に作用して、骨吸収刺激作用などの生物学的活性を有するサイトカインの産生を誘導することなどが報告されている。
今回の研究の目的は、これらのサイトカインが、歯周病原性細菌の増殖にどのような影響を与えるのか、また逆に、歯周病原性細菌によってサイトカインの生物学的活性がどう影響されるのか等の直接的な相関関係を調べることであった。
(1) 歯周病原性細菌の増殖能に対する各サイトカインの影響
ヒトリコンビナントIL-1β、IL-6、TNF-αを、種々の濃度で添加した各歯周病原性細菌(P.gingivalis、P.intermedia等)の選択培地に、適当量に調整した細菌懸濁液を接種し嫌気的条件下で培養して、培地上に生じた集落数をCFUにて算定し、増殖能にサイトカインがどう影響するかを調べた。その結果、添加したサイトカインの濃度によって多少のばらつきはあるものの、各細菌の増殖能に明らかな影響を与えたサイトカインは認められなかった。
(2) 歯周病原性細菌のリコンビナントサイトカイン対する分解能
歯周病原性細菌を適当な液体培地で培養した後、培養液を遠心、フィルターでろ過した培養上清に適当濃度の各リコンビナントサイトカインを加え、37℃で48時間程度インキュベートする。このサンプルをSDS-PAGEによって分離した後、western blot法により適当なメンブレンにトランスファーし、抗サイトカインモノクローナル抗体を用いて反応させ、それぞれのサンプル中のサイトカイン量を比較検討する。現在、この実験系を確立するために、培養やインキュベートの期間、加えるサイトカインや抗体の濃度などの要素を決定するための予備実験を遂行中であり、平成11年度に継続して検討する予定である。

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Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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