1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10771172
|
Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
小林 博昭 新潟大学, 歯学部, 助手 (80262450)
|
Keywords | 顎運動 / 発達 / ウサギ / ラット / 電気刺激 / 筋電図 / 歯根膜 |
Research Abstract |
ラットにおいて大脳皮質誘発性に周期的顎運動を誘発させ、顎運動中に下歯槽神経・歯根膜に電気刺激を行った。刺激強度は、咬筋に興奮反射が生じる強さとした。 今回の実験により以下のことが明らかとなった。 1. 皮質誘発性顎運動は、時間の経過とともに咀嚼サイクル(Hz)は減少傾向を示した。 2. 刺激直前の咀嚼サイクルが小さければ刺激後のサイクルも小さく、逆に刺激直前の咀嚼サイクルが大きければ刺激後のサイクルも大きくなる傾向を示した。 3. 咀嚼サイクルの各位相において下歯槽神経、歯根膜に電気刺激を行うと、各位相ごとに異なる反応が咬筋に認められた。 (1) 下歯槽神経刺激では、咬合相後期に刺激を行うと咬筋の活動量が増加し、開口相刺激では逆に減少し、咬合相前期ではさらに減少した。 (2) 歯根膜刺激では開口相・咬合相ともに減少を示し、咬合相刺激の方が減少率が大きかった。 (3) 咀嚼サイクルの変化を比較すると、下歯槽神経刺激では咬合相後期の刺激で咀嚼サイクルが増加し、開口相刺激により減少し、咬合相前期ではさらに減少した。 (4) 歯根膜刺激では開口相・閉口相刺激により減少を示し、咬合相刺激の方が減少率が大きかった。
|