1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10771231
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
早川 祐久 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (00261016)
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Keywords | 全唾液 / MMPs / TIMPs |
Research Abstract |
今年度は健常者および歯周病患者(早期発症型歯周炎患者;EOPおよび成人性歯周病患者:APは初診時)からサンプルを採取し,全唾液中のMMP-1,MMP-8,MMP-9,好中球エラスターゼおよびTIMP-1の測定を行った。MMP-1に関しては,他の研究グループから報告があるような結果(全てのサンプルから検出される)にはならず,全てのサンプル中から検出(測定限界:1.0ng/ml)されなかった。これは近い将来に別の測定法を使用し,本当に全唾液サンプル中にMMP-1が存在するか存在しないかの確認が必要である。MMP-8,MMP-9,好中球エラスターゼおよびTIMP-1は全ての測定サンプル中から測定することができた。初診時という一点だけであるが,歯周病患者のEOPとAP間ではMMP-8,MMP-9,好中球エラスターゼおよびTINP-1量に有意な差は認められなかった.無歯顎者の全唾液中においては,MMP-8,MMP-9,好中球エラスターゼを測定をした.MMP-8(1.9ng/ml),MMP-9(3.1ng/ml)は検出限界以下であったが,好中球エラスターゼは若干の測定結果を得た.また,腺唾液は顎舌下腺唾液中のMMP-8,MMP-9,好中球エラスターゼを測定した.これも,無歯顎者と同様な結果が得られ,MMP-8,MMP-9は検出限界以下であった.これらの研究より,全唾液中のMMPs量はその由来が歯肉溝滲出液であることが再度確認することだで来た.さらに,初期治療後のMMPs量の変化で歯周病の活性度を示す可能性があるかもしれない.
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