1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10771327
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Research Institution | Tokyo University of Pharmacy and Life Science |
Principal Investigator |
本多 玲子 東京薬科大学, 生命科学部, 助手 (20277255)
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Keywords | p53 / MDM2 / ユビキチン化 / E3 |
Research Abstract |
MDM2はp53によって発現が誘導される遺伝子であり、その遺伝子産物はp53と結合してp53の転写活性を抑制することが知られている。最近になってMDM2がp53の安定化を制御しているという報告がなされMDM2の新たな機能が注目されている。本研究ではp53の蛋白質分解系に対するMDM2の作用を明らかにすることを目的とし、特にユビキチン-プロテアソーム系におけるMDM2の役割について検討した。 まず最初にMDM2依存的にp53のユビキチン化が検出されるかどうかをin vitro系を用いて調べた。その際、p53、MDM2、E1はバキュロウイルスで発現した蛋白質を、各種E2は大腸菌で発現した蛋白質を使用した。その結果、E2としてUbcH5を用いたときのみMDM2依存的にp53のポリユビキチン化が観察された。このユビキチン化は細胞抽出液の有無に関係なく生じることからMDM2自身がE3として機能したと結論づけられた。MDM2のアミノ酸列はこれまでに報告されているE3とは類似性が低い。しかし、C末端領域にE6-APの活性部位に相当するCys残基が存在することから、このCysをAlaに置換しE3としての活性を測定したところp53をユビキチン化しないことが分かった。また、MDM2と結合しないような変異型p53はMDM2の基質とならないことから両蛋白質の結合はp53のユビキチン化に必須であるといえる。以上の結果からMDM2はp53に対してE3として作用しp53のユビキチン化を担っていることが示された。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Reiko Honda: "Association of p19ARF with Mdm2 inhibits ubiquitin ligase activity of Mdm2 for tumor suppressor p53." The EMBO Journal. 18. 22-27 (1999)
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[Publications] Toru Okuma: "In vitro SUMO-1 modification requires two enzymatic steps, El and E2." Biochem.Biophys.Res.Commun.254. 693-698 (1999)
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[Publications] 本多玲子: "MDM2によるp53の機能制御" 実験医学. 16. 1886-1889 (1998)