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1998 Fiscal Year Annual Research Report

病気や障害を持つ子どもの社会的相互作用と仲間関係の形成に関する研究

Research Project

Project/Area Number 10771389
Research InstitutionKobe City College of Nursing

Principal Investigator

森田 恵子  神戸市看護大学, 看護学部, 助手 (40194667)

Keywords病気や障害を持つ子ども / 社会的相互作用 / 仲間関係
Research Abstract

【目的】 慢性的な病気や障害を持つ子どもと健康な子どもがどのような行為でかかわりあい関係性を生み出すのか、その行動特性を明らかにすることを目的とした。
【方法】 被観察者として大阪府内K保育園の園児130名、うち2歳児から5歳児までの99名(病気や障害を持つ子どもは10名)が参加した。観察期間は1998年7月27日から8月7日までの午前中、自由あそびの時間帯であった。観察は、場面見本法により砂場あそびを選択し、幼児1人あたり、1回を約5分とする時間見本法によった。その際、ビデオテープに行動を記録し、その後ビデオテープを詳細に書き起こした記述式観察記録が作成された。社会的相互作用のカテゴリーは、Whiting & Whiting(1978)の研究で使用された12カテゴリーに準じた。
【結果】 今回の報告は、7月27日から7月31日までの30場面の観察記録に基づいている。そのうち、病気や障害を持つ子どもと健康な子どもの相互作用の場面は8場面あり、ここでは、健康な子ども同士の相互作用と明らかに異なる性質を示した1場面についての報告とする。観察の信頼性については、30場面の社会的相互作用のカテゴリー化について2名の独立した評定者が行い、一致率は76.7%であった。
A(3歳8ケ月、女児)は、水頭症により脳室腹腔内短絡手術を受け、ヘッドギアを装着していた。Bは、健康な4歳1ケ月の女児であった。AとBの遊び場面で観察されたBの行動カテゴリー(14分,181行為)は、接触(64行為,35.4%)が最も多く、次いで社交的行為(36行為,19.9%)、支配(33行為,18.2%)、注意喚起(28行為,1.5%)の順であった。
Bの健康な子ども同士での遊びにおける行動カテゴリー(8分,24行為)は、社交的行為(21行為,87.5%)、注意喚起(2行為,8.3%)責任ある提案()1行為,4.2%)の順であったことから、明らかに異なる行動量と性質を有するものであった。

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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