1998 Fiscal Year Annual Research Report
スポーツサービスの品質と指導者の質との連関に関する研究
Project/Area Number |
10780034
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
浪越 一喜 帝京大学, 法学部, 講師 (10228083)
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Keywords | スポーツサービス / サービスクオリティ / 指導者の資質 |
Research Abstract |
スポーツサービスの品質を把握するための第一段階として利用者「満足」に着目した。文献によると品質及び顧客満足共に、期待と実際のサービス体験との対比によって捉えられ、一つのサービス経験がスポーツサービス利用者の中に生み出す二種類の主観的アウトプットであると理解できる。特に、サービス品質は包括的な判断あるいは態度を指し、サービスの優位性に関連しているといえる。期待の捉え方も消費者の欲望・欲求であり、サービス提供側が提供しなければならないことと考えられる。また、パラスラマンら(1985)が行った調査結果はサービス品質を評価する際の基準が10領域(有形性、信頼性、迅速性、コミュニケーション、信頼性、安全性、技量、礼儀、顧客理解度、接近性)あることが示された。これらを参考にスポーツサービスの品質認識度を測る多目的測定基準を作成し、平成11年7月に、F県の公共スポーツ施設他において質問紙調査を実施する準備を行ってきた。特に本研究の主題である指導者の質との関連を含む調査項目については、指導者にとって必要と思われる専門能力に関する質問紙調査(予備調査)から得られた結果を参考に策定し、指導者の資質を実技能力、指導能力、スポーツ経営能力、コミュニケーション能力等の指導者に求められる資質に関連する項目に加えて、人間的側面を意識した調査項目を付加している。
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