1998 Fiscal Year Annual Research Report
衣服裁断用ダミー設計のための3-Dモデリングに関する研究
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10780078
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Research Institution | Kinjo Gakuin Junior College |
Principal Investigator |
片瀬 眞由美 金城学院大学短期大学部, 短期大学部, 助教授 (30269691)
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Keywords | 衣服裁断用ダミー / 3-D / モデリング / 体幹部 |
Research Abstract |
今年度は,まず,既に得ている若年女子・生体300余名の実験データを用い,それらの画像処理および三次元データの算出,得られたデータの検討および体幹形状の解析準備を行った.得られたデータは2台の計測装置によって右前斜め45度,右後斜め45度の2方向からほぼ同時に撮影された画像である.今回は,その前後2方向の画像を別々に処理して三次元座標値を求め,2つのデータを適切な角度でつき合わせることによって,体幹の右半身を表現する.また,得られた右半身のデータを正中矢状面を折り返し線として反転させることで左半身を想定し,左右をつき合わせることで体幹の全周を表現する方法に関して検討を行った.現在までに得られている知見として,データの突き合わせに関するものがある.つまり,計測時,体幹側面に貼付したマークが2方向からそれぞれ撮影されるので,その点や隣接する部位を実験時にマルチン計測器で各々計測しておき,そのデータを形や寸法を適切に再現する有効な手掛かりとして利用できることが挙げられる.体幹部の立体形状に関する解析結果は,現在引き続き検討中である. また,それと平行して若年女子・生体30例について体幹部の立体形状の三次元形状計測を行った.当初の予定より被検者を得ることが難しく(予定は100名),平成11年度にも出来るだけデータを増やしたいと考えている.実験手法に関して得られてた知見として,体幹の形状を知る手掛かりとして極めて重要なマークに関するものがある.つまり,暗くした室内でも画像により鮮明に写り込み,体幹部との境界を識別しやすい素材や,貼付する部位によってよりハッキリと形状が識別できる形状などに関して繰り返し検討し,良好なマークを得ることができた.
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