1998 Fiscal Year Annual Research Report
科学技術分野における専門的知識の加工・伝達方法に関する研究
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10780100
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
関 友作 茨城大学, 教育学部, 講師 (50282273)
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Keywords | コンピュータ / ソフト / マニュアル / レイアウト / デザイン / 初心者 / 索引 / 操作説明 |
Research Abstract |
科学技術に関連する専門的な知識、そのなかでも、近年急速に普及しているコンピュータにかかわる知識をとりあげ、そうした知識を一般の人びとに対して、わかりやすく加工・提示する方法を探った。 具体的な事別として、コンピュータの応用ソフトのひとつである統計解析ソフトを対象に、その機能や操作方法を、初心者が理解できるように、図書で説明することを試みた。統計解析ソフトを対象としたのは、利用するために、ある程度の専門的な知識を必要とするからである。 作業は以下の手順でおこなった。 1. 専門家の協力を受けながら、統計解析ソフトの利用にさいして、必要となる知識を分析した。 2. 初心者にとって、どのうような点が理解しにくいかを、じっさいの意見をもとに分析した。 3. 以上を前提にして、ソフトを利用するための知識を、わかりやすい形に加工し、図書を作成した。 4. 作成した図書を、じっさいに活用してもらい、内容へのフィードバックを収集した。 この結果、以下の点が明らかになった。 1. 文書のレイアウトを工夫することが、利用者の動機づけを高めるため、また、理解しやすくするために、きわめて重要である。 2. 具体的な操作の説明については、じっさいの操作画面の図(スクリーン・キャプチャー)を豊富に活用することが有効である。 3. ソフトの操作説明書では、索引項目をひきやすく選定することが必要である。 なお、作成した、統計解析ソフトの解説書は一般的に市販され、現在、利用者のフィードバックを広く収集している。
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[Publications] 関 友作: "SPSS for Windowsのやさしい使い方・基礎編" 株式会社アトムス, 207 (1998)
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[Publications] 小川 正賢: "惑いのテクノロジー : 科学技術社会をどう生きるか" 東洋館出版社, 212 (1998)