特殊教育において分散型広域ネットワークを利用した協調学習に関する研究

1998 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 10780119
• Research Institution: National Institute of Special Needs Education
• Principal Investigator: 沖田 善光 国立特殊教育総合研究所, 教育工学研究部, 研究員 (60270310)
• Keywords: 特殊教育 / ネットワーク / 協調学習

Research Abstract

本年度は、ネットワーク上で協調学習を進める上で必要となる学校の情報を収集した。具体的には、教員同士、或いは、学校間で必要となる教育情報について収集した。さらに、収集した教育情報は、主に教員同士の間で必要となる教育情報と子供と複数の教員間で必要となる教育情報に分けて整理した。それと同時に、ネットワーク上で協調学習を行う上で必要となる既製ソフトウェアの情報も併せて収集した。
本年度では、以下の研究成果を得た。
1. 数カ所の養護学校の教員の方に依頼して、教員同士の間で必要となる教育情報や子供と複数の教員間で必要となる協調学習に関する情報を収集した。分析の結果、いくつかの情報に限っては(例えば、学校の紹介等)、同様に他校にもあったが、大半の集めた教育情報には、その学校独自で作成されたものが多いことが明らかになった。さらに収集した教育情報を調べていくと、ネットワーク上で教育情報を活用する時に子供の個人情報の取り扱い方についての問題点があった。
2. 協調学習を行う上で必要となるマルチメディアのツールについての情報を収集した。収集したマルチメディアのツールの情報を基にして、音(音声)の利用、映像の利用、ホワイトボードの利用、音と映像とホワイトボードを組み合わせた利用、ネットワーク対応の有無、の観点から分析した。その結果、ほとんどのマルチメディアのツールは、ネットワーク対応(特に、インターネットを中心とした)で音と映像を組み合わせて利用できるものが多かった。また最近では、一部ではあるがインターネットの方法以外に、電話回線を使用したモデム通信方式による限られたネットワークの利用方法(有線保護法)もあることが分かった。