1998 Fiscal Year Annual Research Report
ネットワーク利用可能な日本語教育総合リソースデータベースの構築
Project/Area Number |
10780141
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
大谷 晋也 大阪大学, 留学生センター, 助教授 (50294137)
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Keywords | 日本語教育リソースデータベース / ネットワークリソースデータベース / WWWリソースデータベース / 日本語教育教材 / テキストデータベース |
Research Abstract |
10年度は、2年間にわたる研究の1年目として、以下を行った。 1. 日本語教育関連図書調査と留学生および日本語教師のニーズ分析を通した、どのようなテキストをデータベース化すべきかの検討 2. テキストおよび画像データの収集・入力 3. 選定したテキストをどのような構造のデータベースにするかの検討 4. インターネット上のホームページや市販のCD-ROM辞書類の調査を通した、作成可能で使いやすい検索インターフェイスの検討 5. 試行的なデータベースモデルの作成 その結果、語彙データベース(研究代表者もすでに作成している)に加え、文法的には複雑だが頻繁に使われる固定表現を、実際に使用される文とともに示したテキストデータベースが当面の第一候補にあがった。同時に、文字による提示だけでは理解が困難な語彙を画像で提示することのニーズが高いことも判明した。 そこで、それらのデータを入力してデータベース化し、画像相当数を蓄積するとともに、文のレベルを超えた情報の構造化について引き続き検討している。 一方、使いやすいインターフェイスを利用し、高度なプログラミング技術を使って作成されている市販のCD-ROMの開発には、数億円から数十億円程度の費用がかかっていることが判明した。そこで、個人レベルで作成可能な使いやすいデータベースの開発を目指し、2種類の試行的データベースモデルを作成した結果、細かな機能を実現するためにHTML書類を大量に作成する方法の欠点が明らかになり、データベースがそのままWWW上で公開可能となるタイプの市販アプリケーションを利用したデータベースづくりを進める方向で次年度の研究を進めることとした。
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