1998 Fiscal Year Annual Research Report
論理プログラミングの拡張による汎用学習システムのための基礎理論とその実現
Project/Area Number |
10780213
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
山本 章博 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (30230535)
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Keywords | 帰納論理プログラミング / 底汎化法 / 逆融合法 / 帰納等式プログラミング |
Research Abstract |
本年度の目的は論理プログラム処理系をできるだけ自然に拡張することで、仮説の正しさと一般性が論理的に定義され、さらには仮説の生成能力も論理的に分析された学習システムの構成論を確立することにある。本年度の成果は次の2点である。 (1) 申請者が提案した仮説生成方式である底汎化法と論理プログラムに対して適用した場合の仮説生成能カを特徴づけ、さらに従来の仮説生成手法との能力と比較した。その結果、底汎化法は与えられた正例を背景知識に関して相対的に包摂される仮説だけをすべて生成することを証明した。この生成能力は、飽和法よりも強力であり、逆融合法の一種である反復V演算と同等であることも証明した。 (2) 底汎化法と論理プログラミングシステムを拡張することで実現しようとすると、スキップ演算等を用いた論理的帰結を求める手続を実現する必要がある。しかし、スキップ演算を論理的意味のある形で導入することは容易ではない。そこで、底汎化法が最汎V演算と能力的に同等であることに着目し、プログラムの構文に制限を与えることで、反復V演算を自然な形で実現する方法を考案した。制限としては、論理プログラムの一部となる等式論理プログラムを採用し、この制限における帰納推論と帰納等式プログラミングとよぶこととした。帰納等式プログラミングでは、V演算が簡約化の自然な逆演算となることを示した。
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Research Products
(1 results)